7月30日(金曜日)
飯豊山に初めて行ってきたので、登山(トレイルラン)レポートでございます。
まず全体の感想としては・・・
本当に素晴らしい山でした!
もう絶景だらけです。
印象としては、やはり磐梯朝日国立公園の一部ということもあり、大朝日岳と似ていて、まさにアルプスの山容
飯豊連峰と朝日連峰の異名は東北アルプス
まさにアルプスの景観でした。
飯豊山は飯豊連峰の一座
日本百名山で、福島・新潟・山形の県境に位置していて、登山口から山頂までの距離が長く、難易度は高めの山です。
また飯豊連峰は磐梯朝日国立公園の一部で、磐梯朝日国立公園は、出羽三山・朝日地域、飯豊地域、磐梯吾妻猪苗代地域の3地域にまたがる広大な国立公園です。
磐梯朝日国立公園は北海道の大雪山国立公園に次いで日本で2番目に大きな国立公園です。
飯豊連峰は福島・新潟・山形の3県にまたがる南北20Kmにわたる山脈で、2000m級のピークが7座(大日岳が最高峰、飯豊本山、御西岳、西大日岳、梅花皮岳、烏帽子岳、北股岳)
日本海から50kmしか離れていないため、世界でも有数の豪雪地帯になっています。
そのため豊かな高山植物や木々が成長しています。
飯豊山の飯豊の名前の由来は諸説あるようですが、「山容豊かな飯を盛るがごとし」との山容からくるものや、飯の豊かさを象徴する飯豊山稲作信仰に由来するものもあるようです。
飯豊山の山頂に神社を祭り五穀豊穣を祈願していたようです。
さて難しい話はこれくらいで今回の山行記録に移りたいと思います。
今回のコースはこちら
大日杉小屋⇒地蔵岳⇒種蒔山⇒飯豊本山
ヤマップ標準コースタイムは14時間45分
距離は21.5km
獲得標高は2,263m
登山だと通常は1泊2日コースですね。
トレランですと大体6割くらいのタイムになるので9時間程
今回も9時間半ほどだったので、トレランでしたら、日帰り可能です。
スタートは大日杉小屋
無料の駐車場があり、30台位はとめられそうです。
今回は前日も休みをとれたので、早朝出発(AM3:30集合4:00出発)に備えて、大日杉小屋のテント場でテント泊することにしました。
大日杉小屋は無人の小屋でしたが、きれいに片付いていて快適に利用できそうでした。
管理人が滞在している時といない時があるようです。
管理人が滞在している場合には、シャワーや電気が使えるようですが、おそらく平日はいないのでしょう。
今回は管理人がいなかったので、電気はスイッチを付けてもどれも点灯しませんでした。
毛布もおいてありましたが、基本は持参したシュラフ等で寝るようです。
毛布は有料(100円)で貸し出し可能ですが、コロナ流行による感染予防のため、今は貸し出ししていないとホームページに記載がありましたが、小屋にはおいてありました。
管理人がいなくても小屋の利用は可能です。
トイレもボットンですが、使用可能です。
綺麗とは言い難いですが、まあ普通には使えます。
トイレットペーパーもきちんと設置されていました(^_-)-☆
小屋泊は1,500円を備え付けの箱に自身で入れるようです。
テント泊はサイトには500円と書いてありましたが、小屋を管理している飯豊町の商工観光課に問い合わせたら、無料で使用していいとのことでしたので、ありがたく無料で利用させてもらいました。
※後日商工観光課から連絡があり、本当は500円だったらしいです…(^_^;)
担当者の勘違いだってとのことで、次回以降は小屋の料金箱に入れてほしいほうなので、次行くときはお支払い致しますm(_ _)m
大日杉小屋に行く途中に白川ダム湖畔オートキャンプ場という雰囲気の良さげなオートキャンプ場がありましたが、調べたらサイト使用料2,060円+1人590円となかなかの良いお値段でした(;^_^A
大日杉小屋のテント場はそんなに広くはないですが、平日(木曜日)ということもあり、自分以外のテント泊の方はいなかったので、広々使えました。
小屋泊は6人程の団体さんが夕方泊まりに来ていました。
テント場は芝生なので場所は悪くないのですが、両脇に川が流れていて、川の流れる音が結構聞こえて夜寝るときには困りましたが、しょうがないですよね。
一応耳栓をもっていったので、耳栓をぎゅうぎゅう詰めて何とか対応しましたが、耳栓してても結構聞こえてくる大音量でした(;^_^A
電灯等はないので、夜は真っ暗なので、それは助かりました。結構電灯があるキャンプ場だとテント越しに光が当たって、真っ暗でないと眠れないタイプの自分は、夜に気になって眠れないことがあるので。
ただ結局眠れたのは1時間半位かと思います。
それでも深夜に車運転してくるよりは良いかと・・・(;^_^A
スタート
朝は3:00に起床して、真っ暗闇の中テント撤収
3;30には今回のメンバー3人とも集合していて、用意をして予定通り大日杉登山口から4:00に出発
4:40位には綺麗な日の出が見れました!
その後はひたすら急登の登り、大日杉小屋の標高が612mなので、最初のピークの地蔵岳1,538mまで、約3キロで900mを一気に登ります。
途中ザンゲ坂という鎖場があってここは岩のぼりのような登りなので注意が必要です。
登りはそうでもなかったですが、特に下りは滑るので慎重に降りた方が良いと思います。
樹林帯を抜けて、地蔵岳の稜線に入ると、木々も低くなり、天気が良ければ飯豊本山が姿を現します!
地蔵岳~種蒔山~飯豊本山の稜線が見渡せて、本当にきれいです。
途中に雪渓が何カ所かありましたが、スパイクやアイゼン等なくても、トレランシューズに問題なくわたることが出来ました。
ただ滑ると危ない可能性もありますので、横切る場合は注意が必要です。
途中に水場があるようでしたが、結構下る感じでしかもかなり急な崖のような場所を降りるようだったので、パスしました。
種蒔山の山頂付近に切合小屋(きりあわせこや)があり、水の補給ができ、きれいな水洗トイレも利用できます。
小屋泊、テント泊もできるようなので、利用してみたいと思いました。
テント泊1,000円、小屋素泊まり3,000円、1泊2食付8,000円です。
面白いのは米を3合持参すると1,000円安い7,000円で泊まれるらしいです(^^♪
管理人の長谷川さんと少し話をさせてもらって、大変気さくな方でした。
切合小屋から飯豊本山までは気持ちの良い稜線が続き、この日も天気が良かったので、いたるところで絶景が広がっていました。
数か所鎖がある岩場を越える場所がありますが、特に危険な感じではなく、慎重に進めば問題ないかと思います。
飯豊本山の下に本山小屋があり、こちらにも水場とトイレがあります。
東北の山には珍しく登山道に2か所も山小屋があり、至れり尽くせりな感じで素晴らしいです。
本山小屋には飯豊山神社があり、木の鳥居があり、お参りもできます(^^♪
鐘も設置されてました!
登山者も多くいたので、控えめに打ってみました・・・((;^_^A
良い音がします!
その後飯豊山山頂に到着
山頂は残念ながらガスがかかっていて、大展望というわけにはいきませんでしたが、景観は素晴らしかったです。
この後予定では大日岳まで縦走して、ピストンで戻るつもりでしたが、大日岳方面がガスもかかっていて、時間も10時ころだったので、ダイグラ尾根を少し降りて宝珠山近くの岩場まで行って折り返しました。
ダイグラ尾根も良さげでしたので、次はそちらからも登ってみたいです。
その後は来た道を戻っていきます。
帰りの種蒔山~地蔵岳までのアップダウンがつかれた脚には中々ハードな行程でした(;^_^A
地蔵岳からの急登の下りが結構激しくてさらに脚に追い打ちをかけられコケそうでした・・・
登りの際には気づかなかった大きな杉もありました!
ヘロヘロになって下山したのが14時。
4時出発したので、全行程で10時間24キロのロングトレイルになりました。
7月の終わりの晴天の日でしたので、気温30℃前後で滝汗が終始ダクダク
水は山小屋で補給出来たので、助かりましたが合計で3L程は消費したと思います。
スタート時点では1L持参でした。
日帰り立ち寄り温泉は
帰り道の白川荘の温泉
結構いいお湯でまったりできました~
飯豊山は花の百名山にも選ばれるだけあって沢山の綺麗な花が咲き誇っていましたので、そちらの画像を載せてレポート終了したいと思います。
ニッコウキスゲ?
マツムシソウ?
ヨツバシオガマ?
コバイケイソウ?
チングルマ
ついでにキノコ
アカヤマドリ?
美味しいキノコとして有名らしいです。
見た目はおいしそうに見えませんが・・・(;^_^A