今週は夏休みで8連休取得
今回のテーマは、「北アルプスを楽しむ!」
会社の登山部の楽しい仲間達と北アルプスの山々をこれでもかっと堪能してきましたので、山行記を残しておきたいと思います。
日程は
8月23日(火曜日)~26日(金曜日)までの4日間
23日は会社の元先輩チーフSさんと百名山ハンターのGさんと乗鞍岳日帰り登山
24日~26日は登山部部長のNさんと穂高岳テント泊2泊3日の山行で計画しました。
でも残念なことに1週間前から天気予報があまり芳しくない状況・・・(;^_^A
季節外れの秋雨前線到来で、曇りや雨の予報
またか・・・という感じでしたが、せっかく取った8連休ですので、最悪長野岐阜観光でも良いつもりで、旅立ちました。
まずは23日
乗鞍岳日帰り登山
22日の1時過ぎに横浜市緑区の実家を出発して、乗鞍高原観光センター到着が4時半位
少し早く着き過ぎました・・・
始発の前にご来光をみるための、ご来光バスが1便出ていますのが、3時40分発なので、あと1時間早く到着すれば、ご来光バスに間に合いましたが、まあこの日はご来光は拝める天気ではなかったようです。
今回は始発のバスで向かう予定です。
乗鞍高原は通年マイカー規制があり、自家用車で登山口の畳平に行くことはできません。
ただヤマップで確認するとバスを使わずに登ることもできるようです。
畳平までの道の途中の三本滝登山口まではマイカーで行けて、駐車場があるようなので、そこに駐車して三本滝コースを登るルートがありました。
距離は往復だと18キロ超の標高差は1600m超なので、日帰りだと結構キツイ感じです。
ただバスは三本滝も通って、そこでも乗り降り出来るので、行きや帰りどちらかをバスにするという手もあります。
次回はバスなしで来てみたいと思いました。
今回は初心者のSさんもいたので、往復バスです。
バス運賃は片道 1,650円 往復 3,300円
往復でも値引きはないので、行きはとりあえず片道でバスに乗って、帰りの疲労度でバスに乗るかを決めることも可能です。
今回は片道で買いましたが、結局往復バスでした・・・
左奥に見える券売所で乗車券購入です。
ということで、始発の6:10のバスを待ちます。
しかし待てど暮らせど、バスは到着せず・・・(;^_^A
あら?
もしかしてっと時刻表を見ると、6:10発のバスは土日祝日&お盆の特定日のみの運行!
乗鞍のバスターミナルのウェブサイトにはそんなことは書いてなく、でもバス運行会社のアルピコ交通のホームページを見ると、確かに記載あり・・
でも分かりにくい・・・(;^_^
私達以外にも間違えている方が数組いました・・
しょうがなく、次の7時のバスを待つことに・・・
天気によっても時刻表が変化するようで、雨の日は2時間置きの出発なので注意が必要です。
時間が余ったので、近くにある無料の温泉施設のせせらぎの湯を見学
ナント無料温泉です!
天然温泉無料ってすごいですよね~
長野太っ腹!
乗鞍高原観光センターから250m程で歩いて行けますが、結構標識も小さくたっていて、わかりずらいです。
自分は気づかず1km位通り過ぎて下ってしまいました💦
標識と小屋はこんな感じです。
標識が若干道に入った場所にあって非常にわかりずらかったです。
小さな小屋でした。
中ものぞいてみましたが、脱衣所のみで洗い場等はなく、決して広いとは言えないですが、まあ無料ですので温泉堪能できれば十分かと。
大人3人で一杯位の小さな湯舟でした。
男性が一人で入っていましたので、今回はパスしましたが、次回訪問の際は実際に入ってみたいと思いました。
乗鞍観光センターのウェブサイトに詳細が載ってますので興味のある方はこちら
観光センターでは霧雨程度の雨なので、畳平まで登ればもしかしたら雲の上で晴れているかも・・という淡い期待をしましたが、畳平は土砂降りでした・・・💦
いや完全に晴れ男ですが…
完全に雨模様…😅
まあこういう日もありますので、雨練…
到着した際の土砂降りのままなら即撤退も考えましたが、待つこと30分程
若干雨が弱まったので意を決して登山開始
剣が峰のみだと往復コース標準タイムで3時間程しかないので、今回のルートは
畳平⇒魔王岳⇒大黒岳⇒剣が峰⇒畳平で設定
畳平のターミナルに掲示してあったライチョウ目撃地図に大黒岳の目撃情報が多くあがっていたので、大黒岳にも行くことにしました。
あいにくの雨でしたが、憧れのライチョウが出るんじゃないの〜なんて話しながら雨降る中登山開始したら早速
キターーー!!
大黒岳を数メートル登った階段の場所でライチョウが目の前に現れる超ラッキー!!
近づいたら逃げるかと思いきや、結構人馴れしているのか、長い間うろうろしてからハイマツの陰に消えていきました。
感動・・・
大黒岳頂上
すぐに登れます(^^)
この頂上の標識の先にも道があり、そこもライチョウの目撃情報が多かったですが、今回は登りで会えたので行きませんでした。
頂上にある避難小屋?です。
その後
剣が峰目指して歩を進めます。
なんとか鶴ヶ池が、かろうじて見えました。
高山植物の女王
コマクサ綺麗に咲いています。
剣が峰の途中にある肩の小屋
宿泊もできます。
トイレがあるので、行き帰りで利用させてもらいました。
気さくな山小屋のお兄さんが「ゆっくり休んで、レインウェア等乾かしてから行ってください」なんて優しい声をかけてくれていましたので、お言葉に甘えて休んでいきます。
冷えていたのでお汁粉700円を頂きました。おいしかったです。
他にカレーやラーメン等もあって美味しそうでした。
肩の小屋あたりからそこそこの急登になります。
急登を登りきると山頂の手前にある山頂小屋です。
これは山頂小屋の傍らにたたずむ木彫りの像
良い感じです。
その後少し登るとすぐに山頂です。
剣が峰頂上
頂上には小さな小屋があり、小屋の中に祠があって祭られていました。
写真禁止になっていたので画像はなしです。
神主さんが常駐しているようでした。
毎日頂上まで登っているのでしょうか・・・?
結構大変ですね・・・(;^_^A
しっかり剣が峰も登頂して、無事畳平に戻ってきました。
登山コースは整備された場所が多く、道迷いの心配はほとんどないと思われます。
剣が峰までの直前は300m程の急登で、石もゴロゴロとあるので注意が必要ですが、標高差はあまりないし、危険個所も少ないので、気軽に登れます。
ただ結構スニーカーやコンビニのビニールカッパで登っている方も多くてビックリ
登山なので最低限の装備は持って登って欲しいとは思いました。
結局下山は14時過ぎ
降りる頃には雨も強まって、結構冷えて若干寒い感じもしていました。
バスで下山しましたが、天気予報通り15時過ぎに乗鞍高原観光センターに到着した頃に、晴天になっていました・・・(;^_^A
その後長野では有名らしい白骨温泉に直行
ただ白骨温泉の日帰り風呂はほとんど16時で終了してしまうらしく、彷徨った挙句何とか入れる温泉を見つけて、温泉堪能
その後梓川沿いのテント場でテン泊
このテント場は結構綺麗で、料金も520円と安く快適でした。
梓水苑という施設でした。
そして24日からは
登山部の部長Nさんと穂高岳テン泊2泊3日の山行
今回は
上高地〜涸沢ヒュッテテント泊〜北穂高岳〜奥穂高岳〜涸沢ヒュッテテン泊〜上高地のゴールデンルート予定
上高地は通年マイカー規制がありますので、沢渡(さわんど)駐車場からバスで向かいます。
駐車場代は1日700円
バス運賃は片道1,300円 往復2,400円
沢渡駐車場のバスターミナルです。
有名な観光地だけあって、大きくて綺麗なバスターミナルでした。
上高地までのバスの途中で、朝靄で幻想的な大正池などの綺麗な景色が見れますので、期待感が膨らみます。
バスでは左側に座った方が景色が見れて良かったようです・・・
自分たちは右側に座ってしまいましたが・・・
上高地のバスターミナルです。
ここから15キロ前後の重いザックを背負って涸沢ヒュッテまで約15km歩きます💦
初日は結構な良い天気で、良く写真で見ていた河童橋周辺や透き通った梓川の清流、途中の小梨平キャンプ場、おしゃれなカフェがある徳澤園、横沢荘
沿いの気持の良いハイキング楽しめました。
きついのは横沢荘を出てから、涸沢ヒュッテへの600mの登り。
明神池の入り口の小屋です。
ザックが重すぎて、明神池はパスしました💦
徳澤園
おしゃれなカフェがありました。
ソフトクリーム美味しそうでしたが、我慢です。
横沢荘からの涸沢に向けてこの橋を越えて向かっていきます。
ここからが本番です。
ここまでは平坦な道をひたすらハイキングで歩いてきます。
ただザックが重くて平坦ですが、ヘトヘトでした💦
徐々に登っていきます。
木苺?もありました。
ちょっと酸っぱい・・・
ザックの重さで登りがかなりきつかったですが、何とか涸沢ヒュッテに到着
涸沢のテント場で、カラフルなテントが並ぶ景観を想像していましたが、平日&天候悪化の予報のせいか
意外にテントが少なかったです。
でも涸沢ヒュッテからのカールと穂高連峰の眺めは本当に雄大で圧倒される景観
本当に重いザックを背負って来た甲斐がありました!
テント場の場所は沢山ありましたので、選び放題
ゴロゴロの岩がある場所と岩が少ない砂礫地がありましたが、テントが張りやすい砂礫地にしました。
ゴロゴロの岩場にもテントが張れるようにコンパネ貸し出しがありました。料金は500円。
今回は砂礫地でしたので、借りませんでしたが、そうはいっても寝ている時に結構石の凸凹が気になったので、借りても良かったかもと後悔しました。
テントのペグはあまり刺さらないので、細引きを石に巻き付けて固定したり、ペグに巻き付けてそのペグを横にして石で固定するのが良いようでしたが、石で固定するのか初めての自分は、きちんと出来ていなかったようで、この日の深夜に風雨が強まって、入り口のペグが取れて雨の中何度も付け直しをせざるを得ない状況で大変でした💦
石を使った固定の仕方も勉強になりました。
テント設営後はN部長とビールで乾杯しながら涸沢ヒュッテからの景色を見て感動しまくりでした…
16時~17時でテントの受付開始
2泊する予定でしたが、最初から2泊分払うと万が一2日目をやめても返金できないとのことでしたので、1泊分を払って翌日連泊する場合に更に料金を払うことにしました。
結局天候悪化で翌日下山したので、良かったです。
その後はやることもないので、夜ごはん(もちラーメン)を作って早々と寝ました。
テント泊は10回目くらいですが、山の上では初です。
翌日から天候悪化も予報されていましたので、少々不安でしたが、疲れもあり2~3時間くらいは寝ました。
ただ深夜12時くらいに雨と風で起きてしまい、そこからはほとんど寝られず・・・(;^_^A
テントが安物のテントだったので、吹き飛ばされたりしないか結構不安な感じ
入り口のペグが取れてインナーシートまで垂れていて、水がテント内に入ってこないか冷や冷やしながら、雨の中石を使って修復作業をしていたり、なんか大変でした
そして翌日はやはり雨…😅
どうしようか迷いましたが、雨が若干弱まるタイミングがあったので、奥穂高岳ピストンだけでも出来ないかと、撤退も視野に入れながらザイテングラート取りつきまでは行ってみることに。
ザイテングラートの取り付きまでは比較的登りやすい登山道
取りつきまでは難無く登ったものの、ザイテングラートの取りつきで、さらに風雨が激しくなってきて危険と判断して撤退
せっかくきたのでザイテングラートを少しだけ登ってみましたが、天気良ければ、充分行けそうな感じではありました。
まあさわりだけなので、分かりませんが…😅
朝6時くらいにスタートして10時くらいには涸沢ヒュッテに戻ってきました。
涸沢ヒュッテでN部長と今後の計画を検討
予備日を2日とっていたので、数パターン案がありました。
①案 天候の回復が見込めないなら、滞留しても時間と金の浪費になるので、今日中に撤収して下山
②案 今日はテントで1日過ごして、明日早朝に奥穂アタック&そのまま下山
③案 今日はテントで1日過ごして、明日奥穂アタックして涸沢に戻って、明日はテン泊、翌日下山
(予備日を2日確保していたので可能)
結構迷いましたが、山岳警備隊の宿舎があって、丁度警備隊員の方がいたので、明日以降の天気尋ねると、秋雨前線が停滞しているので、
回復は見込めないようなことを聞いて心が折れて①案に決定
正直前日の風雨の中での不安なテント泊&その日1日テントで過ごし、さらに1泊するのがなんか憂鬱に感じられて、早く降りたい気持ちが上回っていた感があります・・・(;^_^A
テントで停滞する際に時間を持て余す感もあるのでそれも何となく嫌だなあと思ってしまいました💦
本とか暇をつぶすものも持って行っていなかったので、何か持っていけばよかったかも・・・
結果的には翌日登った方のヤマップの山行レポート見ると、天気は悪くなかった様子なので、もう1泊していればよかったかなあと、後から思いましたが、結果論ですので致し方なしかと・・・
経験値の不足も不安感に影響していますね
ということで、テントを撤収して下山しました。
帰りもザックの重さに閉口しましたので、やはり次回はいかに軽くするかがテント泊成功の秘訣かとおもいます。
改善点は
●食べ物・・・多すぎた。結局食べなかったものも多い。山小屋がある場合には、山小屋で購入も計画に入れる。
昼ごはんは行動食で代用する。
<<4日間で持って行った食材>>
①食事分
おにぎり(出発前に自宅で作ったもの) × 4個 (夜食&翌日朝食&昼食用)
インスタントラーメン × 2個
スキムミルク × 4食分 (溶かしてフルグラと一緒に食べる)
フルグラ × 240g (1食80g計算)
フリーズドライ卵わかめスープ × 3パック(そのままもしくはラーメンやフルグラに入れて)
アルファ米 × 3個
カレーレトルト × 3個
スライスもち × 3パック
カロリーメイト × 3箱
②行動食
ミックスナッツ&柿の種&ドライフルーツ(4日分に分けてジップロックに入れて持参・これは良かった)
1口チョコ(要らなかったかも・・・)
カントリーマーム(良い)
<<帰宅後の振り返り>>
全体的に量が多い。
昼食分も含めて持参したが、行動食があるので、昼食分は要らなかった。
チョコは虫歯の心配とかあるし、溶けたりする可能性もあるので要らない。
レトルトパック・もちは美味しかったが、軽量化を考えると×
(1個くらいにしておくべきだった)
カロリーメイトは良かった(小腹が空いたときに手軽に食べられる、軽い、腹たまりも良い)
スキムミルク、フリーズドライのスープは、他の食材と組み合わせて味変ができるので有用だった
●バーナー・・・本当に必要か?割り切ってバーナーなしで食べられるもののみという選択肢もある。
もしくは水のみでふやかして食べるとか・・
●着替え・・・日数分必要か?割り切って同じものを着るという選択肢もある。ちょっと匂うかもしれないが・・・(;^_^A
等々
色々考えることはありましたが、無事に下山
車に戻ってなんか一安心しました。
やはり山の上でのテント生活
1日だけでしたが、結構不安感はあったのではと思いました。
そしてその日はまたまた
梓水苑のテント場で2泊目
梓水苑は梓川添いで、朝の梓川の清流を堪能できます。
鷹か鷲か?
翌日は結局天気が良かったので、帰り道で日本百名山の美ヶ原高原でゆるゆるハイキングを楽しんで、帰宅の途に着いたのでした。
まとめ
去年から始めた夏のテン泊企画
去年も穂高に来る予定でしたが、天候不順で変更して、尾瀬テント泊の山行
今年もなんとか涸沢ヒュッテまでは行ったものの、結局天気や経験不足により、あえなく撤退
なかなか北アルプスは一筋縄ではいかないですね~
ただ今回の穂高近辺でも自分たちが撤退した日に北穂高で滑落、同じ週にも穂高で滑落事故がありましたので、今回の判断は致し方がなかったと考えています。
無理をしてアタックして命を落としてもしょうがないので、慎重な方が良いと思いました。
登山の経験値は非常に上がった良い山行だったと思いますので、今後の山行につなげてこれからも楽しんで登山を続けていきたいと思います。